Nutrition

フィットな果実、チェリー


9月に新発売になったエナジーオーツスナックの「チェリーココナッツ」はもうお試しいただきましたか?食べていただくとわかると思いますが、チェリー果実がごろっと入っています。そんなチェリーの嬉しい効能についてご紹介します。

古くから栽培されていた!

cherryチェリーの歴史は古く、ヨーロッパでは紀元前から栽培されていました。中国でも、3000年前にはすでに栽培されていたという記録が残っています。
日本には、江戸時代の初期に中国から伝えられましたが、気候がチェリーの栽培に適さなかったため、普及しませんでした。その後、明治時代初期にドイツ人により、「甘果桜桃」という品種の苗木が持ち込まれ、北海道や東北に植えられ、徐々に日本でも普及しはじめました。これが、現在日本で食べられている「さくらんぼ」のもととなる品種です。当初は酸味が強く、日持ちが悪かったため、日本各地で独自の品種改良が進められ、現在のような甘く日持ちの良いさくらんぼが栽培・販売されるようになったのです。

ブルーベリー並みのアントシアニンを含む!

cherryチェリーの小さい果実の中には、数多くの栄養素が含まれています。中でも、他の果物よりも多く含まれているのは、アントシアニン・カリウム・ビタミンA・葉酸・鉄・食物繊維など。

「アントシアニン」といえば、ブルーベリーを思い浮かべる方が多いと思いますが、チェリーにも、アントシアニンをはじめとする抗酸化力を持つポリフェノールが豊富に含まれています。

抗酸化とは、「活性酸素」を除去する時働きを持つ成分のことです。活性酸素は、紫外線や喫煙、ストレスなどが原因で体内に発生し、細胞や血管など体の様々な部分にダメージを与え、生活習慣病だけではなく、老化やその他の病気を引き起こす原因であるともいわれています。

活性酸素によって、目の網膜(カメラにおけるフイルムのようなところ)に存在する、ロドプシンという光の情報を受け取るたんぱく質の再合成能力は低下していきます。アントシアニンは、このロドプシンの再合成を促し、視機能を改善する効果があるのです。

それ以外にも、抗酸化力を持つ食品を摂るということは、老化予防やアンチエイジング効果、メタボリックシンドロームの予防につながります。

運動する人に嬉しい効能も!

チェリーに含まれる有効成分の一種、「アミグダリン」には、抗炎症・殺菌効果があります。そのため、中国では昔からチェリーを咳どめの薬として使用していたといわれています。また、チェリーのエキスを摂取することにより、炎症が起こった際に発生する一酸化窒素やC反応性たんぱく質を表す数値が減少し、運動後の筋肉の疲労や損傷、痛みを軽減するという実験結果が出ています。

さらに、チェリーには、柑橘系の果物に多く含まれるクエン酸も含まれています。クエン酸を摂取することでエネルギーの産生量が増え、疲労物質である乳酸が分解されます。

チェリーは、運動する人がぜひ摂るべき成分を含む、フィットな果実ですね!

エナジーオーツスナックエナジーオーツスナック チェリーココナッツ

おなじみの、血糖値をコントロールし、持久力をサポートする「オーツ麦」に、即効的なエネルギー源となる糖分としてトッピングしたのは、フルーティなチェリー果実とココナッツフレーク。

コーティングがなく、とてもジューシーで、爽やかな味わい。冷蔵庫でギンギンに冷やしてから食べてもおいしいです。

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<参考文献>
・Kelley DS, Rasooly R, Jacob RA, Kader AA, Mackey BE. 2006 “Consumption of Bing sweet cherries lowers circulating concentrations of inflammation markers in healthy men and women.” J Nutr. 2006 Apr;136(4):981-6.
・Jacob RA, Spinozzi GM, Simon VA, Kelley DS, Prior RL, Hess-Pierce B, Kader AA. 2003 “Consumption of cherries lowers plasma urate in healthy women.” J Nutr. 2003 Jun;133(6):1826-9.
・M. Siddiqa, A. Iezzonib, A. Khanc, P. Breend, A.M. Seboltb, K.D. Dolanad & R. Ravi 2011 “Characterization of New Tart Cherry (Prunus cerasus L.): Selections Based on Fruit Quality, Total Anthocyanins, and Antioxidant Capacity” International Journal of Food Properties Volume 14, Issue 2, 2011;471-480
Photo credit: QuinnDombrowski via Visual Hunt / CC BY-SAAnne Worner via Visual Hunt / CC BY-ND

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