Nutrition

ヨーロッパの食文化(3)non-GMO


ヨーロッパの食文化でキーワードとなっている、「グルテンフリー」「オーガニック」についてご紹介してまいりました。今回は「non-GMO」についてです。

GMO=Genetically Modified Organisms、「遺伝子組み換え体(作物)」を意味します。つまり、non-GMOは「非遺伝子組み換え作物」のことです。

自然の中でも遺伝子は変化していきますが、遺伝子組み換えの技術は人為的に、自然界で起こらない遺伝子操作を強制的に行うものです。この科学技術は、雑草や病害虫などから農作物を守るため、そして農業人口の減少に対応するため、つまり、農業効率を高めて世界を飢餓から救うことを主な目的として、世界各国で行われている品種改良の研究等で発展してきました。

大豆の主要生産国である米国では、1990年代の後半、GMO大豆の作付けが増加したことにより大豆全体の生産高が飛躍的に伸びました。
現在開発されているGMO大豆は除草剤耐性を持つものが主流で、高単収(1エーカー当たりの単位収量が多い)であるとともに、生産コスト低減や除草剤散布回数の削減が可能となるなどの利点があります。

ところが、実際には

>除草剤をかけてもなかなか枯れない雑草が出現して除草剤の量が増えているのでは?

584x287xc0139575_3502841.jpg.pagespeed.ic.dZtLpIqlNs>飛行機を使った大規模な空中散布が行われるようになって、除草剤が風にのって、近隣の非遺伝子組み換えの畑にも流れてしまい、その畑の作物を枯らすという被害を出しているのでは?

>撒かれた除草剤が地下水を汚染し、飲料水など生活用水として使う周辺住民に健康被害が生まれているのでは?

また、

>GMOの割合が非常に高いアメリカではGMOの出現と共に、ガン・白血病・アレルギー・自閉症などの慢性疾患が急増しているようだが、関連性はないのか?

などGMOを疑問視する声が多いのも事実です。

0908-miyoshi1-400x300GMOついては少なくとも以下の5点についてまだ分からないことが多く、議論が必要です。

健康への影響
自然環境への影響
オーガニック(有機)農業、従来型農業との共存
民主主義との共存(情報操作・利益独占)
持続可能性

 

欧州委員会による 2010 年の世論調査では、GMOについて、EUの58%の消費者は「次世代にとって安全ではない」と受け入れない姿勢 を示しており、一方で 21%が賛成し、21%がわからないと回答しています。GMOに関する表示に関しては、EUの規則は他国と比べて非常に厳しいものではありますが (最終製品に DNA やたんぱく質が残らない場合でも表示が義務づけられ、偶発的混入が 0.9% 以下でないと認められない等)、上記のようなことを背景に GMO に対して強い抵抗感を持つ人は多く、GMO は原則一切認めないとするオーガニック認証を受けたnon-GMO食品を支持するという者も少なくありません。

日本では遺伝子組み換えについて、まだ話題になることが少ない気がします。「いい」「悪い」の判断をする前に、まずはもっと議論する場が増えればと思います。

 

関連記事:ヨーロッパの食文化 ⑴グルテンフリー(2)オーガニック

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