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頑張り屋さんこそ注意!「ハンガーノック」


「ハンガーノック」、英語圏では、”Hitting the wall”、”Hitting the bonk” という表現が一般的に用いられていますが、簡潔に表現するならば、「燃料切れ」になることを指します。

マラソン、登山、ロードレース (自転車競技)、トライアスロン、クロスカントリースキーなどの競技では広く定着している言葉です。このような長時間継続的に行うスポーツでは、身体の燃料である「糖」の貯蓄が枯渇すると、低血糖状態になり動けなくなることがあるので、こまめな糖質補給が非常に重要です。

糖が著しく不足すると、動けなくなるだけでなく、暑いはずなのに汗が引き、体温が奪われるような感覚があったり、頭がボーっとする、耳鳴りがする、視界が狭くなる、そして最悪意識を失うなど重篤な症状が引き起こされることがあります。

ハンガーノックは上記のような激しい競技を行っているアスリートだけではなく、ダイエットを頑張っている人も注意が必要です。「私は太っている、体脂肪が高いからエネルギーをたくさん蓄えている、甘いものや主食を抜いてても大丈夫なはず」と思い込み、何も食べずにランニングを何時間も行うのは非常に危険です。

確かに脂肪もエネルギー源となりますが、蓄積された脂肪をエネルギー源にするためにも糖分は必要です。また、脳を動かすためのエネルギーは糖分でないと ダメだというのが定説です。低血糖による交通事故などの事例もあります。疲れの原因は、暑さや水分不足、気合不足であると決めつけずに、十分燃料を補充できてるか確認しながら、フィットに運動しましょう!

Photo credit: Drongowski via Visualhunt / CC BY

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