Nutrition

糖質ゼロブームの落とし穴


「糖質0(ゼロ)!」そんな宣伝文句を謳った製品が大人気ですね。でも、糖質って本当に「ゼロ」で大丈夫?

そもそも「糖質ゼロ」製品のセールスポイントはおそらく、

食事に含まれる糖質によって血糖値が上昇することが太る原因であるのであれば、糖質を制限すればいいのでは・・・

→そこで、「糖質ゼロ!」

→さらに、糖質分のカロリーがカットされることで、摂取カロリーが減る

→「太りづらい!」

ということだと思いますが、これは極論に基づく安直なダイエットへのアプローチです。

というのも、糖質を含む炭水化物は、脂質、たんぱく質とともに、身体にとっても大事な3大栄養素です。極端な糖質の欠如は、

  • イライラやストレスを募らせ、
  • 思考力を低下させ、
  • 最悪な場合は脳に障害を及ぼす

など、生命維持活動に悪影響となります。

また、摂取した糖質は、「グルコース(ブドウ糖)」の貯蔵形態である「グリコーゲン」として筋肉に蓄えられ、トレーニング中にはエネルギーとして利用されます。最高のパーフォーマンスを発揮するにも、十二分にグリコーゲン(糖質)を補給しておく必要があるのです。また、トレーニング直後は、そのトレーニングで消費した筋肉のグリコーゲン(糖質)を素早く補給する事も重要です。

健康維持のために、そしてダイエットや運動パフォーマンスの向上においても、トレーニング中・後に、吸収が早い糖を積極的に摂取する事は大変重要な事なのです。

一日のカロリー計算上、糖質ゼロ製品を活用する事は間違いではありませんが、なんでもかんでも糖質をカットするというのは本末転倒。糖質の性質(GI値など)に合わせて、その摂取タイミング変えるなどして毎日の食事にしっかりと組み込むことがフィットですね!

Photo credit: darkday. via Visualhunt / CC BY

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