Nutrition

腸内環境を整えるという減量アプローチ(1)


たくさん運動をしているのに、
摂取カロリーを抑えているのに、
有酸素運動も取り入れているのに、
思うように体重が減らない…体脂肪が燃焼されない…
減量中、誰もがこんな壁にぶつかったことがあるのではないでしょうか。

こんな時、経験豊富な減量のスペシャリストたちは様々なカードをきります。

カロリーをサイクルさせたり、HIIT(高強度インターバルトレーニング)を取り入れて見たり。
今回は「腸内環境を整える」というアプローチをご紹介いたします。

私たちの腸には、「フィルミクテス門」「バクテロイデス門」「アクチノバクテリア門」「プロテオバクテリア門」という、主に4つのグループの細菌群が住んでいます。

腸内細菌としてよく耳にする善玉菌、悪玉菌、加えて日和見菌という3つの種類がありますが、上述のグループはこの3つにそれぞれ分類されます。

善玉菌: アクチノバクテリア門
悪玉菌: プロテオバクテリア門
日和見菌: フィルミクテス門、バクテロイデス門

この日和見菌に分類されるフィルミクテス門の細菌は食事から取り込むエネルギー量が多く、そのため肥満に結びつきやすいといわれています。
従って、このフィルミクテス門の細菌が多いと、少量の食べ物からも大量のエネルギーを吸収する身体となります。
体が消費しきれなかったエネルギーは、脂肪へと変換され、細胞に蓄えられます。
どんなにストイックに頑張っていても減量がうまく行かないという方は、腸内におけるフィルミクテス門の細菌が増えている可能性があります。

一方、バクテロイデス門の細菌は、短鎖脂肪酸を作り出す働きがあります。
この短鎖脂肪酸脂肪は脂肪の蓄積を減らし、代謝を活発にして肥満を防ぐという働きがあります。

つまり、

①フィルミクテス門の細菌を減らす
②バクテロイデス門の細菌を増やす
ことを減量中は意識的に取り入れて行くことが重要ですね。
次回は具体的な方法をご紹介していきます。