国に科学的根拠を示して、有効性や安全性の審査を受けて特定の保険効果が証明された食品は、日本で「特定保健用食品」、つまり「トクホ」と呼ばれています。難消化性デキストリンのほか、茶ポリフェノール、茶カテキン、大豆イソフラボン、フラクトオリゴ糖、キシリトールなど様々な成分が、その配合量によって「お腹の調子を整える」「糖の吸 収をおだやかにする」などの機能性の表示が認められています。ただし、日本のトクホは、1商品ごとにトクホ表示を認めるかどうかを審査する個別評価方式です。
欧米でもこのような表示許可を取り決めている機関があります。例えば、米国食品医薬品庁(FDA)は、1990年の栄養表示教育法により一定の要件を満たす食品の健康強調表示を許可してきました。ただし、トクホと違って、FDAが世界の研究を調査し、有効だと判断した成分が一定以上含有されている食品やサプリメントは、個別審査なしにヘルスクレーム(健康強調表示)が可能になる仕組みです。
現在FDAは、12種類を有効だと認めていますが、その中には大豆タンパク、カルシウム、葉酸、植物ステロールそして、オーツ(えん麦)※1も含まれています。その表示許可内容は「冠状動脈心疾患のリスク低減」。
同様にヨーロッパで専門家らによるリスク評価を行いその安全性などに関する科学的な情報の提供を行っているのはEFSA(欧州食品安全機関)です。EFSAで一括認可 した成分・食品は「EUリスト」に公開され、それを含んでる食品はリストに基づいた健康強調表示が可能となります。ここでもオーツ(えん麦)※2は、「食後血糖値の上昇抑制」などの表示が認められています。
その他の国でも様々な表示が認められており、それらをまとめたのが下記です:
評価機関 | 関与成分 | 表示許可内容 |
米国食品医薬品局(FDA) | 穀物(大麦とオーツ麦)の可溶性食物繊維(β-グルカン) | 冠状動脈心疾患のリスク低減 |
ヘルス・カナダ | ||
欧州食品安全機関(EFSA) | 大麦・オーツ麦由来のβ-グルカン | 食後血糖値の上昇抑制 |
β-グルカンを含む大麦・オーツ麦由来の繊維 | 排便促進効果 | |
オーストラリア、ニュージーランド食品基準機関(FSANZ) | 大麦、オーツ麦のβ-グルカン | コレステロールの吸収抑制 |
つまり、米国・欧州の公式パワーフードといっても過言ではないと思います!オーツはグラノーラとして最近日本でも注目されていますが、揚げたり砂糖漬けにしているため含有量が限られるので、ピュアな状態で食べるならオートミールがいいです。美味しく持ち運ぶんだったらエナジーオーツスナックをお試しになってみてください!100%自然湯以来、栄養バランスに優れた、フィットなエネルギー補給食です!
※1 穀物(大麦とオーツ麦)の可溶性食物繊維(β-グルカン)
※2 オーツ麦βグルカン
出典
・Federal Register 70 (246), 76150 – 76162, (2005) Food and Drug Administration(FDA)
・ Summary of Health Canada’s Assessment of a Health Claim about Barly Products and Blood Cholesterol Lowering. (2012) Health Canada
・EFSA Journal ; 9 (6) :2207 (2011) , ; 9 (6): 2249 (2011)
Photo credit: sebilden via Visual hunt / CC BY
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