イギリスに本部を置く権威ある健康情報配信サイト”MedicalNewsToday (MNT) ”に、北米や欧州で行われた様々な調査をもとに選ばれた、本当に健康にいい食品TOP10個が紹介されていました。「あれがいい」「これを食べろ」と色々言われますが、「じゃ、本当に食べなきゃいけないのは何?」と思われている方も多いのでは?そんな悩みに応えています。抜粋して和訳しました。これらの食べ物を毎日の食事に組み込めばフィットです!
酸化は様々な病気や加齢促進の原因となります。りんごは抗酸化作用の高いポリフェノールを含んでおり、フロリダ大学の研究者は「ミラクルフルーツ」と称しています。研究では、毎日りんごを食べる習慣を始めた女性の6ヶ月後の悪玉コレステロール(LDL)が23%減り、善玉コレステロール(HDL)は4%増えたという結果が出ています。
アーモンドはマグネシウム、ビタミンE・B2、鉄、カルシウム、食物繊維など栄養豊富。コレステロール値を正常に保つという報告や、食欲を抑え体重増加を防ぐという研究結果もあります。このような効能が心臓病やがんなどの生活習慣病リスクを引き下げるとも考えられています。
ブロッコリーはカルシウム、カリウム、葉酸などの植物性滋養物質を多く含み、これらは心臓病や糖尿病、がんの進行リスクを引き下げます。ブリッコリーに含まれるビタミンCやβカロテンは強力な抗酸化作用を発揮し、さらに、軽く蒸すと抗がん物質、「ミロシナーゼ」が得られれるとイリノイ大学の研究チームが発表しています。また、UKの研究では、ブロッコリーに含まれるスルフォラファンという物質が、骨関節炎を防ぐことをつきとめています。
ブルーベリーも食物繊維や抗酸化物質、植物性滋養成分が豊富な食品です。植物性滋養成分とは自然由来の化学物質で、 ミネラルやビタミンのように私たちの生命を維持するのに不可欠であるわけではありませんが、病気を防いだり、身体機能を正常に保つ手助けをします。ハーバード医学学校の研究によれば、ブルーベリーといちごを多く食べた高齢者は、食べていない高齢者に比べて認知症になりにくかったということです。また、テキサス女子大学の研究では、ブルーベリーに含まれる植物性滋養成分が脂肪細胞の成長を低減すると同時に脂質や脂肪の分解を促進し、肥満を抑制することもつきとめられました。その他にも、高血圧や心臓発作の予防や、パーキンソン病の治療効果も期待されています。
OILY FISH 良質な脂ののった魚(鱒、鯖、にしん、いわしなどの青魚や鮭ハラス) このような魚に含まれる脂は、オメガ3脂肪酸に分類されるDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)。このような脂は心臓や神経系、関節炎などの炎症に効果があるといわれています。また、これらの魚にはビタミンAやDも豊富に含まれています。UCLAのジョンソン総合がんセンターの科学者たちは、 魚脂サプリを服用した初期がん患者では、がんの進行が遅まったと報告しています。青魚や鮭ハラスを毎週一食摂ることで、リューマチ性関節炎のリスクが引き下がるという研究結果もあります。
LEAFY GREEN VEGETABLES 色の濃い葉野菜 ほうれん草やキャベツを多く摂取することによって2型糖尿病のリスクを著しく低減することができると証明されています。イギリスの研究者はさまざまな実証を得ており、これらの野菜においてより研究を進めるべきだと提言しています。例えばほうれん草は生または、蒸したり、軽く茹でた状態で食せば抗酸化物質源となります。ビタミン A・ B6・C・E ・ K、さらにセレン、ナイアシン、亜鉛、リン、銅、葉酸、カリウム、カルシウム、マンガン、ベタイン、鉄と、多種多様な栄養素が含まれています。
さつまいもは食物繊維、カロテン(特にβカロテン)、ビタミンC・B6が豊富です。米国の研究機関で野菜の栄養素を比較した結果、ビタミンA・C、鉄、カルシウム、たんぱく質、複合炭水化物においては、さつまいもの含有量が最も多いという結果が得られました。
小麦胚芽とは、小麦粒を構成する胚芽部分のことで小麦が発芽する際の栄養素を蓄えています。この胚芽は多くの場合、製粉する際にふすまとともに捨てられてしまいますが、胚芽にはビタミンE、葉酸、チアミン、亜鉛、マグネシウム、リンや脂肪アルコール、必須脂肪酸、食物繊維が豊富に含まれています。
アボカドは油分が多いからと懸念する人も多いますが、アボカドに含まれるのはほとんど年齢とともに体内での合成が減ってしまう一価不飽和脂肪酸です。また、アボカドにはビタミンKやE、水溶性・不溶性の食物繊維が豊富に含まれています。研究では、定期的にアボカドを食べることによってコレステロール値が下がることが明らかにされています。糖尿病や高血圧の治療に役立つことが期待され、研究が進んでいます。オハイオ州立大学の研究では、喉頭がん細胞の成長を止め、その前駆体を破壊したことをつきとめています。 アボカドは毎日の食事での栄養の吸収率を高め、逆に過剰な糖質の吸収を引き下げ、体重・BMI・胴囲の減少を促すという発表もあります。
毎日オーツ麦を食べることによって血中コレステロールが下がることが報告されています。オーツに含まれるβグルカンという食物繊維による作用です。この研究報告がなされた1980年代、米国や欧州では「オーツブーム」に火がつきました。1997年、 FDA (アメリカ食品医薬品局)は、 オーツ麦を含む製品に対して、「冠状動脈心疾患の危険を減らす」という健康強調表示を許可しました。また、EFSA(欧州食品安全機関)でも、「食後血糖値の上昇抑制」「排便促進効果」についての表示を許可するようになりました。オーツは複合炭水化物で、特に可溶性食物繊維が豊富に含まれており、糖分の体への吸収を穏やかにし、血糖値を安定させます。また、ビタミンBやオメガ3脂肪酸、葉酸、カリウムなども豊富です。
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