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マッスルコンテスト出店にちなんで解説!2016年に新カテゴリーとして誕生した”クラシックフィジーク”


いよいよきたる2/24、日本で初めてマッスルコンテストが開催されます!FitnessinLifeスタッフの中村マリオの出場するクラシックフィジークカテゴリーについてご紹介します!

「マッスルコンテスト」について

マッスルコンテストは、1988年に立ち上げられて以来30年以上にわたって、アメリカ西海岸(ロサンゼルス、サンディエゴ、ラスベガス等)を拠点に、プロ・アマの数多くのコンテストやイベントを開催してきました。

2016年、マッスルコンテストの姉妹会社であるマッスルコンテスト・インターナショナルが創設されてからは、アメリカ国内で開催されてきたイベントを世界各地でも開催し、「より多くの人々に身体と健康を作る楽しみを知っていただき、みんなで喜びと感動を分かち合うこと」を目的とし、ベトナム、アイルランド、インド、フィリピン、ブラジルでのイベントを成功させてきており、2020年までにはさらに新たに10カ国でのイベント開催を目指しています。そんな中で、日本での初開催が決まりました。

6つのカテゴリーが設けられており、世界各国から選手が参加します。各クラス総合優勝者にはプロカードが贈られます。

  • 男子ボディビル
  • 男子フィジーク
  • 男子クラシックフィジーク
  • 女子フィギュア
  • 女子フィジーク
  • 女子ビキニ

 


「クラシックフィジーク」について

FitnessinLifeスタッフの中村マリオが出場するのは「男子クラシックフィジーク」。ボディビルやフィジークは聞いたことがあるかもしれませんが、その中間に位置づけされるカテゴリーで、両方の要素をあわせもっているカテゴリーとも言えます。

その名の通り、クラシカル(古典的な)なフィジーク(体格)を目指す、つまり筋肉のサイズだけではなく、プロポーションやシンメトリーなど芸術的なシルエットが貴重とされます。ボディビル競技がスタートした頃が思い出されるような競技です。あのアーノルド・シュワルツネッガーが若い頃もそうですね。

特徴的なのは以下の3ポイントです:

①身長に対しての体重制限がある

ボディビルやフィジークでは、大会によって体重別や身長別にクラス分けされることはありますが、クラシックフィジークについては身長に対して体重も細かに決められています。

身長 体重
168cmまで (身長-100) + 4 kg
171cmまで (身長-100) + 6 kg
175cmまで (身長-100) + 8 kg
180cmまで (身長-100) + 11 kg
190cmまで (身長-100) + 13 kg
(例)168cmの選手は(168-100)+4 = 72kg まで

②ステージ衣装

こちらもボディビルのブーメランパンツ(通称ビルパン)と比べると、いわゆる「クラシック/古典的」なデザインとも言えると思います。
フィジークのユニフォームはボードショーツで脚が隠れますが、クラシックフィジークでは脚や尻も審査対象になります。

③規定ポーズ

筋肉の量やサイズが比較できる一方で、芸術性が求められるポージングが定められています。
  • フロント・ダブル・バイセプス(バイセップスとは上腕二頭筋のこと。つまり正面から2組の上腕二頭筋を見せるポーズ)
  • サイド・チェスト(チェストとは胸のこと。横向きで両手を組んで上面へねじることで胸を強調しするポーズ。実際には腕、肩、そして下半身も重要になります。)
  • バック・ダブル・バイセプス(上記のダブルバイセップスポーズを後ろ向きで行うポーズ。)
  • アブドミナル&サイ(アブドミナルは腹筋、サイは脚のこと。両手を後頭部で組んで腹筋と脚を全面に押し出したポーズ。)
  • 好きなクラシックポーズ(マスキュラー*以外)
*マスキュラーとは、アドレナリン全開で正面位向かって力強い表情で全身力むポーズ。ボディビルの象徴と言えるポーズです。

知っておきたい、「クラシックフィジーク」のお手本となるクラシックなボディビル選手は?

クラシックフィジークは、ボディビル競技がスタートした頃のボディビルを思い出させるカテゴリーということで、お手本となるような選手を3名ご紹介。

まずは、先ほども登場したアーノルド・シュワルツネッガー(1970~1975年.1980年)。

Arnold Schwarzenegger

プロ転向後、ボディビル最高峰の大会「オリンピア」で敗れたのは初参加の1回だけ。史上初の6連覇という記録を打ち立てたあと、引退し俳優業に専念しました。そして80年のオリンピアで突如、現役復帰し通算7度目の優勝をしています。(ただしこの優勝は物議を醸しています)

中村マリオ含め、日本のトレーニーでもファンが多いのは、フランク・ゼーン(1977〜79年)

frank zane

歴代オリンピアで「『最も美しい』身体を持つ男」と言われいます。参加者の身長も体重も増える傾向の中で、175cm、84kgと小さいながら圧倒的なバランスの良さが武器でした。お腹を引っ込ませるバキュームポーズが有名です。

そして、格闘漫画「範馬刃牙」(バキ)に登場するビスケット・オリバのモデルと言われる人物であるセルジオ・オリバ(1967〜69年)

sergio oliva

写真の「オリバ・ポーズ」が得意ポーズでした。手を上げるだけで綺麗に見せるのは至難の技です。先ほどの、アーノルドが唯一負けた大会で優勝した人物です。「夫婦喧嘩で奥さんに拳銃で5発打たれたにも関わらず生きていた」という逸話を持つ人物でもあります。


日本初開催のマッスルコンテストにFitnessinLifeスタッフの中村マリオが出場します!

カテゴリーの違いや歴史を知るとボディビル・フィジークは観戦するのも面白いです。理想の、そして大会で勝つための体を作るのに、選手たちは実に綿密な栄養戦略・トレーニング戦略を練って、何ヶ月も昼夜を問わずに準備してきています。「掛け声」や「マッチョ」のイメージばかりが先行していますが、選手たちの真剣な姿や気迫に圧倒されに、ぜひ多くの方に大会観戦してみていただきたいと思っています。

2/24に開催のマッスルコンテストのチケットはすでにほぼ完売ということですが、Jsportsオンデマンドで生中継がご覧いただけます。

FitnessinLifeスタッフの、中村マリオが出場します。また、FitnessinLifeとしても大会の会場で出店し、ザイテンバッハやエナジーオーツスナックを販売します。応援いただけますと嬉しいです!