Nutrition

日本では飼料?世界では高機能食材「オーツ麦」


こんにちは、mariinaです。皆様はオーツ(またはエンバク、オーツ麦)についてご存知ですか?

oatsあまり聞き慣れないかもしれませんが、実は世界的にはオーツの生産量は2460万トン(2005年)。小麦、稲、トウモロコシ、大麦、ソルガム(モロコシ)についで、6番目に生産高の多い穀物です。特にヨーロッパではその栄養価の高さから健康食として広く流通しています。

 

 

Time of feedingところが、今まで日本では馬の飼料としてしか栽培されてなかったのです!(実はヨーロッパでも19世紀にいたるまで、利用は馬の飼料用が中心で、食用とするのはスコットランドなどのいくつかの地域に限られていましたが・・・)オーツはグルテンを含まないためパンを作るのに向かない上、特に日本では米や蕎麦が栽培されているので、あえてオーツを食用に栽培しようという発想がなかったのかもしれません。

とは言っても、最近は日本でもグラノーラやオートミールの原料として着目させるようになってきましたね。

そこで、オーツをご存じない方のために、その素晴らしい栄養素をまとめました。

まずは米や小麦と比較してみましょう。

100gあたり オーツ 白米 小麦(薄力粉) コーンフレーク
カロリー 380kcal 269kcal 337kcal 381kcal
たんぱく質 13.7g 4g 10.6g 2.8g
脂質 5.7g 0.48g 3.1g 1g
炭水化物 69.1g 59.36g 72.2g 83.6g
食物繊維 9.4g 0.48g 10.8g 2.4g
3.9mg 0.16mg 3.2mg 0.9mg
カルシウム 47mg 4.8mg 26mg 1mg
マグネシウム 100mg 11.2mg 80mg 14mg
ビタミンB1 0.2mg 0.03mg 0.41mg 0.03mg
GI値 55 84 60 74

ヨーロッパのベジタリアンの間では、オーツが肉の代わりとみなされることがありますが、それは、カロリーこそ高いものの、良質なたんぱく質と、ビタミンミネラルを多く含むからでしょう。

こと食物繊維においては、なんと米の約10倍!

脂質が多いように感じますが、オーツの脂質は70%が不飽和脂肪酸(魚やオリーブオイルなどに多く含まれ、悪玉コレステロールの抑制や過酸化脂質の発生を予防する効果があるといわれている)で、さらにそのうち30%は体内で合成できない必須脂肪酸のリノール酸なので、「健康に良い油」です。

さらに、血糖値が上昇しやすいかを図る指標としてのGI値についても、オーツは中~低GI食品に位置しています。

まとめると、オーツは、エネルギー源として理想的な食材です。栄養豊富で、腹持ちが良く、少量でも「持続的に」身体にエネルギーを供給してくれます。だから、持久力系のスポーツ(登山やサイクリングなど)をするときはもちろん、効率よくエネルギー補給をしたい朝や、残業を頑張っているときの間食など、ここぞという時に食べるといいですね。

ぜひフィットに、食生活に取り入れてみてください!

 

 

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