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「フィットネス」の考え方 ヨーロッパvsアメリカ (1)水


「フィットネス(良好な状態)」の考え方は、国の習慣や文化によって違います。例えば、日本では毎日お風呂のお湯に浸かることが健康的な生活の一部として考えている方が多いと思いますが、シャワー文化が一般的だったり、使えるお湯の量が限られるような国では、そのような考え方はありません。欧米とひとくくりにしても、欧と米でも大きな違いがあると常々感じているので、幾つか例をご紹介します。

まずは水。

安全な飲み水といえば、皆様はどんな水をご想像されるでしょうか?

アメリカでは、水道水にたっぷり塩素消毒処理をして安全な飲み水を確保しています。

ヨーロッパでは全く逆。「薬品を使う=リスクを伴う」という考え方から、できるだけ自然に近い飲み水を確保しようとします。そのために、塩素消毒をしなくていいような良質な水源から水道水を引いています。

例えば、ウィーン(オーストリア)では、近くを流れる長くて広い川、ドナウ川の水ではなく、何百キロも離れたアルプスの泉水を引いてきています。そして、ミュンヘン(ドイツ)やパリ(フランス)では、水源の周りを保護区として、泉水の汚染防止に努めているのです。

もしもそのような良質な水源が確保できない場合には、「緩速濾過方式」といった、長時間かけて砂の層で原水を浄化するという方法をとります。急速に濾過する必要があったとしても、沈殿池で十分水を置いて混ざり物が自然に減るようにしたり、「オゾン処理」(オゾンを水に溶かし、その強い酸化力で、水中にある有機物(かび臭物質、色の素となる物質、農薬類など)を分解する方法 ※オゾンは酸素に変化するので水には残りません)を強化したりします。ともかく、上水への塩素などの薬品の注入をできるだけ避ける、減らすようにしているのです。

 

ミネラルウォーター先進国とも言えるヨーロッパのナチュラルミネラルウォーターの品質基準には、日本のものとは異なり、殺菌の禁止、ミネラル分の基準値の設定、採水地周辺の環境保護の義務付けられています。つまり、厳しい基準によって環境汚染から守られた採水地から直接原水を採取した水のみが、「ナチュラルミネラルウォーター」として流通できるのです。

一方、日本国内では「天然水(ナチュラルウォーター、ナチュラルミネラルウォーター)」でも、加熱殺菌処理」ということで通っています。この基準の背景には、日本では「安全でおいしい飲料水」が求められることが多いのに対して、ヨーロッパでは「健康のための飲料水」が求められているという、飲み水・ミネラルウォーターに対する位置付けの違いがあると言われています。

引用:水を考えるプロジェクト

フィットネスに関する考え方でも、特に水に関しては、日本は「アメリカ的」とも言えるかもしれませんね。

 

Photo credit: carianoff via VisualHunt / CC BY-SA

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