11月7日(土)、ドイツのバーデンヴィッテンブルク州、ウィースロッホにてGNBF主催第12回全独ボディビル選手権が開催されました。
実に223名が参加するこの選手権大会は、ドイツにおけるナチュラルボディビルディングのシーンにおいて、最も権威のある大会となっています。
今大会の観戦チケットは、前売・当日券いずれも完売という盛り上がりをみせましたが、この盛り上がりは近年のフィジーククラスの人気に牽引されています。さらに、女性のクラスには、ボディビルやフィジークに比べると筋肉の構築の時間がかからないビキニクラスが設けられた事により、大会参加の敷居がさらに低くなったこ
とも背景にあります。このような理由から若い世代にも人気が出ており、その参加者数の増加が目立ちました(計26名)。
この選手権大会には、Fitness in LifeのライターをつとめているMario Nakamura選手も参加し、見事6位を獲得しました!唯一の日本人選手として参加したNakamura選手に、今大会を振り返ってもらいました。
まず、いつも応援いただいてる皆様に感謝の意をお伝えしたいです。ゴールドジム・ジャパンの皆様、フィットネスショップの皆様、アーミン・メミック選手、Fitness in LifeのWEBチームの皆様など枚挙にきりがございません。
5月の全欧で準優勝することができ、また今回の全独は過去で一番仕上がりが良かったので自信を持って臨んだのにもかかわらず、結果は6位。昨年よりも順位を落としてしまい、自分の甘さを痛感いたしました。
昨年よりも順位が落ちた原因は?
絞りが甘かったのが最も大きな原因です。他の競技者の仕上がりは大変素晴らしく、私の仕上がりでは比較されなくても仕方ないと痛感しております。
今回、減量については反省点はありますか?
思うように減量が進んでいない事は準備期間中から大きな悩みの種でした。そこで今回とても勉強になった点をいくつか挙げさせていただきたいと思います。
①食事:
減量中の栄養摂取について、インターネットや書物では「高たんぱく質、高炭水化物、低脂肪」「高たんぱく質、高脂質、低炭水化物」など、色々なメソッドが紹介されていますが、基本的には自分にあった減量方法を見つけるのが重要だと考えます。ただ、それはとても難しいことなので、トレーナーやコーチの専門的カウンセリングに非常に価値があると思います。私も今回、減量に対する姿勢に大きな迷いがありました。数週間、いわゆるローカーボダイエットを行っていたのですが、それ故身体がフラットになってしまい、まず戻すのに時間がかかりました。今大会を通して、ようやく自分なりの減量法が少し見えて来たように思います。
また、クリーンに食べるという事の重要性も身にしみました。ビタミンやミネラルも身体に大きく影響します。野菜を食べるということは本当に重要です。やっぱり野菜食べると調子いいですね。
②疲労回復:
減量の基本は、摂取カロリーよりも消費カロリーが上回ればいいという単純な計算式です。減量が思うように進まない中、特に大会が近づいてくると、消費カロリーを上回らせなければと、練習を休む事に恐怖感を覚えてしまいました。結果、ハードなトレーニングを毎日行い、休みをとらない期間が続き、身体がオーバーロード気味であったと反省しています。実際には運動しなかった日の翌日の方が身体はさらに絞れていました。
③ストレス:
疲労回復と意味合いは近いですが、ストレスを貯めないのは重要なことだと感じました。ストレスが溜った身体は反応がすごく悪くなります。誰しもが仕事、プライベート、練習、減量、健康状態など、色んな事と関わり合いながら競技に臨まなくてはなりません。ですので、自分なりにどうストレスと向き合って行くかを考えていく必要があり、「メンタルが大事だ」というのはそれができるかということを言っているのでしょう。ストレスとの付き合い方を含めて能力だと思います。
その他、今大会全体を振り返ってみていかがですか?
大会にはだいぶ慣れてきましたが、弱点の脚の改善にまだまだ時間がかかりそうです。苦手意識を早くなくしたいです。
また、普段からポージングの練習をもっと取り入れていくべきだと反省いたしました。ポージングとはフリーポーズという意味ではなく、基本ポーズを含めて総括的に行うべきだと考えています。私は基本ポーズで脚の力が気づくと抜けてしまっているという凡ミスが未だに目立つので、こういう点は普段から練習しているかしていないかが物を言う部分だと思います。
今後についてはどのようにお考えですか?
通常の練習をスタートさせました。普段のクリーンな食生活を意識して、良いコンディンションを保てるようにしたいです。これからも応援宜しくお願い申し上げます。
Mario Nakamura選手、本当にお疲れ様でした。今後も彼の”フィット“な活躍に期待しましょう!
No Comments